特集 OC・LEPガイドライン2020年度版を読み解く
乳癌リスクの説明は?
倉林 工
1
,
森川 香子
,
高松 潔
1新潟市民病院 産婦人科
キーワード:
Estrogens
,
血統
,
Progestins
,
死亡率
,
集団検診
,
乳房腫瘍
,
配合製剤
,
経口避妊剤
,
リスク
,
診療ガイドライン
Keyword:
Breast Neoplasms
,
Drug Combinations
,
Mass Screening
,
Mortality
,
Risk
,
Contraceptives, Oral
,
Practice Guidelines as Topic
,
Pedigree
,
Estrogens
,
Progestins
pp.697-702
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021218431
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OC・LEPはエストロゲンとプロゲスチンの合剤であり、ホルモン依存性癌である乳癌発症リスクが懸念されてきた。本ガイドラインでのCQ402「乳癌リスクの説明は?」に対するAnswerは、「1.乳癌発症リスクを増加させる可能性がある。(C)」「2.現在の乳癌は禁忌である。(A)」「3.発症後5年以上の再発がない場合の投与は慎重に判断する。(C)」「4.乳癌の家族歴を有する女性には慎重投与である。(B)」乳癌の罹患・既往女性を除き、OC・LEPによる乳癌発症リスクはわずかである。自己検診あるいは乳房の画像検査を行いながら、OC・LEPの普及が進み、日本人女性のQOL向上が期待される。
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