特集 OC・LEPガイドライン2020年度版を読み解く
基礎疾患をもつ患者への投与時の説明は?
樋口 毅
1
1弘前大学 大学院保健学研究科看護学領域
キーワード:
Estrogens
,
関節リウマチ
,
Progestins
,
高血圧
,
脂質異常症
,
エリテマトーデス-全身性
,
心筋梗塞
,
糖尿病性血管障害
,
脳梗塞
,
脳出血
,
配合製剤
,
経口避妊剤
,
診療ガイドライン
,
妊娠糖尿病
,
病勢悪化
,
前兆のある片頭痛
,
前兆のない片頭痛
,
静脈血栓塞栓症
Keyword:
Migraine without Aura
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Drug Combinations
,
Hypertension
,
Lupus Erythematosus, Systemic
,
Myocardial Infarction
,
Contraceptives, Oral
,
Diabetes, Gestational
,
Disease Progression
,
Practice Guidelines as Topic
,
Diabetic Angiopathies
,
Estrogens
,
Progestins
,
Brain Infarction
,
Intracranial Hemorrhages
,
Migraine with Aura
,
Dyslipidemias
,
Venous Thromboembolism
pp.717-726
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021218435
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高血圧、脂質異常症、糖尿病、片頭痛、全身性エリテマトーデス(SLE)、関節リウマチ、これらの疾病は状態や管理にもよるが、一般的には健常人よりも心血管疾患発症のリスクが高い。そのような基礎疾患をもつ女性にOC・LEPを使用する際にはリスクをさらに上げてしまう可能性がある。II度高血圧、血管病変をもつ糖尿病、前兆のある片頭痛、抗リン脂質抗体陽性のSLEなどの疾病状態では禁忌となり、ほかの方法を選択することになるが、推奨度が慎重投与のカテゴリーに入る病態も多く、その場合には使用の可否を考えるために付加されるリスクの評価が重要となる。
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