特集 これでわかる 婦人科稀少腫瘍
卵巣腫瘍 カルチノイド腫瘍
瀬尾 優太朗
1
,
本原 剛志
,
片渕 秀隆
1熊本大学 大学院生命科学研究部産科婦人科学
キーワード:
カルチノイド腫瘍
,
卵巣腫瘍
,
妊孕性温存
Keyword:
Carcinoid Tumor
,
Ovarian Neoplasms
,
Fertility Preservation
pp.203-207
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021121881
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稀少腫瘍である卵巣カルチノイドは、消化管の高分化神経内分泌腫瘍に類似した腫瘍であり、単胚葉性奇形腫および皮様嚢腫に伴う体細胞型腫瘍に分類される。このカルチノイド腫瘍は、それぞれの組織構築の特徴によって、島状カルチノイド、索状カルチノイド、甲状腺腫性カルチノイド、そして粘液性カルチノイドに亜分類され、それらの組織亜型に則した腫瘍随伴症候群を呈することが示されている。本稿では、卵巣カルチノイドの臨床病理学的な特性について概説するとともに、その治療方針について述べる。
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