特集 婦人科がん機能温存治療のすべて
卵巣胚細胞性悪性腫瘍 妊孕性温存
佐藤 豊実
1
1筑波大学 医学医療系産科婦人科学
キーワード:
腫瘍多剤併用療法
,
胚細胞腫瘍と胎児性腫瘍
,
卵巣腫瘍
,
リンパ節切除
,
妊孕性温存
,
細胞減量手術
,
BEP Protocol
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Lymph Node Excision
,
Ovarian Neoplasms
,
Neoplasms, Germ Cell and Embryonal
,
Cytoreduction Surgical Procedures
,
Fertility Preservation
,
BEP Protocol
pp.845-848
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021247665
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悪性卵巣胚細胞腫瘍はまれではあるが若年者に好発し、多くの患者が妊孕能温存治療を希望する。1970年代までは予後不良な疾患であったがBEP療法が開発され、IV期でも妊孕能温存が可能となった。手術では後腹膜リンパ節郭清(生検)を省略できると考えられてきたが、近年、年齢層によってはリンパ節摘出個数が予後を左右するとの報告が出てきた。化学療法はBEPレジメンが標準で安易な投与量の減量やスケジュールの延期は予後を悪化させる。
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