特集 画像!-エキスパート直伝 産婦人科画像診断-
(第4章)腫瘍 胚細胞性卵巣悪性腫瘍
坪山 尚寛
1
,
富山 憲幸
1大阪大学 大学院医学系研究科放射線医学講座
キーワード:
カルチノイド腫瘍
,
MRI
,
胚細胞腫瘍と胎児性腫瘍
,
類皮嚢胞
,
扁平上皮癌
,
未分化胚細胞腫
,
卵巣腫瘍
,
内胚葉洞腫瘍
Keyword:
Carcinoma, Squamous Cell
,
Carcinoid Tumor
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Dermoid Cyst
,
Endodermal Sinus Tumor
,
Ovarian Neoplasms
,
Dysgerminoma
,
Neoplasms, Germ Cell and Embryonal
pp.377-383
発行日 2021年3月25日
Published Date 2021/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021180214
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<Point!>・未分化胚細胞腫は分葉状の充実性腫瘤で、線維血管性隔壁の診断が最も重要な診断の手がかりとなる。腫瘍の中心血管や多発性も診断の一助となる。両側性の場合があるので必ず対側卵巣をチェックする。・卵黄嚢腫瘍は多血性で出血・壊死を伴う点が特徴であるが、画像所見よりも血清AFP(α-fetoprotein)の著明高値が重要な決め手となる。・未熟奇形腫は石灰化と脂肪が散在する豊富な充実性部分を有し、成熟奇形腫とは画像所見が異なる。充実性部分のサイズとGradeは相関しない。
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