特集 最新産婦人科遺伝診療ABC
男性不妊に対する遺伝学的検査
吉川 直希
1
,
阿部 友嘉
,
大野田 晋
1獨協医科大学埼玉医療センター リプロダクションセンター
キーワード:
Klinefelter症候群
,
遺伝相談
,
染色体欠失
,
不妊症-男性
,
遺伝学的検査
,
ヒトY染色体
,
性分化疾患-46XX精巣性
,
Robertson型転座
Keyword:
Chromosome Deletion
,
Infertility, Male
,
Klinefelter Syndrome
,
Genetic Counseling
,
Genetic Testing
,
46, XX Testicular Disorders of Sex Development
,
Chromosomes, Human, Y
pp.59-64
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021086381
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造精機能障害の重症度と染色体異常の発生頻度には相関関係があり、そのため男性不妊診療において染色体異常を有する症例は決してめずらしくない。近年TESE-ICSIの技術の向上に伴い、難治性の男性不妊症例でも児を獲得できる可能性が出てきたが、遺伝学的な問題が次世代に伝播する可能性についても注意を払わなければならない。本稿では男性不妊診療においてわれわれ産婦人科医が理解すべき基本的な知識について概説した。
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