綜説
性分化疾患の長期予後 精神的性発達と性機能に関して
有阪 治
1
1獨協医科大学 小児科
キーワード:
形成外科
,
生殖能力
,
小児の発達
,
性行動
,
性腺異形成-46XY
,
性別違和
,
性分化疾患
,
予後
,
患者の満足度
,
性染色体異常
,
性分化疾患-46XX精巣性
Keyword:
Gender Dysphoria
,
Child Development
,
Fertility
,
Gonadal Dysgenesis, 46,XY
,
Prognosis
,
Disorders of Sex Development
,
Sex Chromosome Aberrations
,
Sexual Behavior
,
Patient Satisfaction
,
Reconstructive Surgical Procedures
,
46, XX Testicular Disorders of Sex Development
pp.81-89
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2016181080
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性分化疾患(DSD)において、性自認、性的指向、性機能および妊孕性などは、DSD患者の不安や自信、QOLに影響する。胎児脳のアンドロゲンへの曝露や外性器形成術の結果などがこれらの長期予後に関係すると考えられるが、DSDの長期予後は先天性副腎皮質過形成以外については十分に知られていない。精神的性発達と性同一性障害、DSDにおける性別違和の頻度、DSDと精神的発達、染色体異常に伴うDSD、について概説した。
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