特集 異所性妊娠の最新診療
卵巣妊娠、腹膜妊娠
石川 博士
1
1千葉大学 大学院医学研究院生殖医学
キーワード:
腹腔妊娠
,
卵巣妊娠
Keyword:
Pregnancy, Abdominal
,
Pregnancy, Ovarian
pp.793-798
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2020296772
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卵巣妊娠、腹膜妊娠はともに異所性妊娠の約1%を占める。いずれも破裂すると腹腔内出血をきたすため、診断後は速やかな切除が望ましい。卵巣妊娠は超音波検査での診断が可能であり、腹膜妊娠はMRIや腹腔鏡所見により妊娠部位が判明することがある。卵管妊娠との鑑別はときに困難であり、手術所見と摘出物の病理所見にて診断が確定する。腹膜妊娠は、初期に気づかれずに妊娠が継続し、まれに生児を得る。生殖補助医療は卵管妊娠と同様に卵巣妊娠、腹膜妊娠発症のリスク因子である。
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