特集 異所性妊娠の最新診療
卵管膨大部妊娠、卵管狭部妊娠
本田 倫子
1
,
西井 修
1帝京大学医学部附属溝口病院 産婦人科
キーワード:
Methotrexate
,
腹腔鏡法
,
卵管妊娠
,
待機療法
Keyword:
Methotrexate
,
Laparoscopy
,
Pregnancy, Tubal
,
Watchful Waiting
pp.799-804
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2020296773
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異所性妊娠(EP)は卵管妊娠が95~98%と、ほとんどを占める。卵管の部位別の割合は、膨大部が90%、狭部は2~3%、間質部は1~2%、卵管采は2~3%である。経腟超音波断層法の普及や高感度hCG検出薬の登場により、破裂前の早期診断が可能となったため、より早期の治療が可能になった。治療選択の際にその後の妊孕性についても考慮され、卵管保存手術や薬物療法も選択肢である。EPの中心である卵管膨大部と狭部の診断と治療について、最近の知見を含めて述べる。
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