特集 ポストコロナのための感染症レビュー ―動き出す社会に備えて
◉ポストコロナに備えるべき日常感染症―動向・対策・治療の基本まで
③小児感染症
-―RSウイルス感染症・連鎖球菌感染症・マイコプラズマ肺炎
笠井 正志
1
1兵庫県立こども病院 感染症内科 部長
キーワード:
RSV
,
GAS
,
肺炎マイコプラズマ
,
新型コロナウイルス感染症
Keyword:
RSV
,
GAS
,
肺炎マイコプラズマ
,
新型コロナウイルス感染症
pp.166-172
発行日 2021年9月10日
Published Date 2021/9/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000215
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
RSウイルス(Respiratory Syncytial Virus:RSV)感染症,連鎖球菌(A群β溶血性連鎖球菌:GAS)感染症,そしてマイコプラズマ肺炎はいずれも小児の代表的な市中感染症である。ウィズコロナ,ポストコロナ時代において,これらの感染症は小児の新型コロナウイルス感染症との鑑別が重要になる。これらは三者三様で,好発年齢,重症度,臨床症状や病態が異なるため,正確なillness script(病気のシナリオ)を知り,年齢と関連付け理解することがポイントである。いずれも年齢を問わず感染するが,発症するのはRSVでは乳幼児期,GASでは3歳以降学童期,肺炎マイコプラズマでは学童期以降の児である。
Copyright © 2021, Van Medical co., Ltd. All rights reserved.