特集 ポストコロナのための感染症レビュー ―動き出す社会に備えて
◉ポストコロナに備えるべき日常感染症―動向・対策・治療の基本まで
④麻疹・風疹・水痘・流行性耳下腺炎
大石 智洋
1,2
1川崎医科大学 小児科学講座 准教授
2川崎医科大学附属病院 感染管理室 室長
キーワード:
ポストコロナ
,
ワクチン
,
VPD
Keyword:
ポストコロナ
,
ワクチン
,
VPD
pp.173-178
発行日 2021年9月10日
Published Date 2021/9/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000216
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COVID-19(Coronavirus Infectious Disease 2019)の流行により,それ以外の様々な感染症の流行は抑えられ,麻疹・風疹・水痘・流行性耳下腺炎も例外ではないが,COVID-19の収束後,再度の流行,あるいは大流行の可能性もあり,今のうちに備えておかなければならない。本稿の4種の感染症の共通点としては,ワクチンで制圧が可能な疾患(Vaccine Preventable Diseases:VPD)であることである。そのため,対策の基本はワクチン接種の普及であるが,日本国内ではそれぞれの感染症ごとでその疫学やワクチン接種状況が異なるため,今一度整理した上で,ポストコロナに備えた対策を取る必要がある。
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