特集 感染症迅速診断キットを見直す―その有用性と限界
ヒトメタニューモウイルス
新妻 隆広
1
1順天堂大学医学部浦安病院小児科
キーワード:
5ヒトメタニューモウイルス
,
イムノクロマト法
,
POCT
,
RSV
,
呼吸器感染症
Keyword:
5ヒトメタニューモウイルス
,
イムノクロマト法
,
POCT
,
RSV
,
呼吸器感染症
pp.1635-1640
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000266
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小児期急性呼吸器感染症の原因ウイルスの一つであるヒトメタニューモウイルス(hMPV)は上気道炎,気管支炎,細気管支炎および肺炎を引き起こし,小児呼吸器感染症の5〜10%を占める.臨床症状からはRSV 感染症などほかのウイルス感染か否かの鑑別は困難であるが,医療機関での一般検査としてイムノクロマト法が2014 年から保険収載され,臨床現場で活用されている.現在使用可能なhMPV 迅速抗原検査キットは5 社から販売されている.各社キットの感度は73.7〜100%,特異度93.0〜100%と検査上問題ないレベルと思われる.迅速検査キットの長所・短所をふまえたうえで,日常診療に役立てるべきであろう.
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