特集 古くて新しい予防接種~この10年で何が変わったか~
Ⅱ.各論
インフルエンザ菌b型ワクチン
菱木 はるか
1
1帝京大学ちば総合医療センター小児科
キーワード:
Haemophilus influenzae type b(Hib)
,
Hibワクチン
,
侵襲性感染症
,
血清型
,
集団免疫
Keyword:
Haemophilus influenzae type b(Hib)
,
Hibワクチン
,
侵襲性感染症
,
血清型
,
集団免疫
pp.1191-1193
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000660
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SUMMARY
▷インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae:Hi)には莢膜株と無莢膜株があり,莢膜株はa~fまでの6種類の血清型に分類される.
▷小児の髄膜炎・敗血症・喉頭蓋炎などの侵襲性感染症の原因となるのはほとんどb型(Hib)である.
▷侵襲性Hib感染症予防の目的でHibワクチンが導入され,わが国でもHib感染症はまれな疾患となった.
▷侵襲性Hi感染症は感染症法5類感染症の届出対象疾患となっており,Hibが激減した現在はb型以外のHi感染症に注意が必要である.
▷Hibワクチンの接種率を高く維持すると同時に,侵襲性Hi感染症診断時の血清型確認が重要である.
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