特集 血流感染症の抗菌薬選択―救命のためのターニングポイント
◉症例解析から見る救命のポイント1 患者背景別の敗血症
④慢性腎臓病患者・透析患者
渡辺 裕輔
1
1埼玉医科大学国際医療センター 血液浄化部・腎臓内科 診療部長/講師
キーワード:
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
,
血管アクセス
,
カフ型長期留置カテーテル
,
重症下肢虚血(CLI)
,
透析性
Keyword:
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
,
血管アクセス
,
カフ型長期留置カテーテル
,
重症下肢虚血(CLI)
,
透析性
pp.43-47
発行日 2019年3月10日
Published Date 2019/3/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000017
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Summary
慢性腎臓病および透析患者は免疫能低下や易感染性から敗血症の発症リスクが高い。外来透析患者の敗血症は市中発症医療関連敗血症に分類され,多剤耐性菌,特にMRSAが原因菌として頻度が高い。血管アクセス感染,肺炎,重症下肢虚血の創傷感染などが透析患者の敗血症として代表的である。透析患者の敗血症に対する抗菌薬のEmpiric therapyとしては,抗MRSA薬と抗緑膿菌作用のあるβ-ラクタム系抗菌薬の併用が推奨される。
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