特集 感染症の発熱とその治療―患者背景からの診断・治療のコツ
◉一般外来・通院患者における感染症の発熱と治療
②小児患者
堀越 裕歩
1
1World Health Organization,Nigeria Country Office Field Epidemiologist
キーワード:
ウイルス性感染症
,
小児
,
抗菌薬適正使用
,
アセトアミノフェン
,
イブプロフェン
Keyword:
ウイルス性感染症
,
小児
,
抗菌薬適正使用
,
アセトアミノフェン
,
イブプロフェン
pp.10-15
発行日 2020年3月10日
Published Date 2020/3/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000093
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Summary
小児の発熱性疾患は,圧倒的にウイルス性感染症が多い。疫学の変化として,肺炎球菌ワクチン,インフルエンザ菌b型ワクチンの導入で,乳幼児期の細菌性感染症は激減した。近年の薬剤耐性の問題もあって,従来,ウイルスにも安易に使用していた外来抗菌薬は,必要な細菌性感染症に限るべきである。診療は年齢を軸にして,問診と身体診察で鑑別診断をあげていく。国内では,小児の解熱鎮痛剤はアセトアミノフェンが最も安全で広く使用されている。また,イブプロフェンの小児の安全性も確立しており,追補的な使用が可能である。
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