Japanese
English
特集 重症下肢虚血肢とリハビリテーション
重症下肢虚血治療における地域連携
Area cooperation for the treatment of clinical limb ischemia.
脇田 昇
1
Noboru Wakita
1
1神戸労災病院・心臓血管外科
1Department of Cardio Vascular Surgery, Kobe Rousai Hospital
キーワード:
重症下肢虚血
,
地域連携
,
集学的治療
Keyword:
重症下肢虚血
,
地域連携
,
集学的治療
pp.321-326
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110463
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はじめに
高齢化や糖尿病罹患率の増加から,全身の動脈硬化性疾患は増加の傾向にあり,下肢の閉塞性動脈硬化症の症例も増加している.さらに,足部の創傷を合併する重症例すなわち重症下肢虚血(critical limb ischemia;CLI)により,下肢切断を余儀なくされている患者も年々増加していると言われている.
しかし,CLIに対する医療の対応は,それを診察する医師,施設によっても地域によっても異なっており,常に十分な対応ができているとは言えない.その大きな理由は,症例によって重症度や緊急性,訴える症状が異なるだけでなく,治療を行う医療機関側の体制とも大きく関連している.われわれはこの問題に対応するために,地域における病診連携ネットワークを目標とした活動を続けてきた1).
今回の特集は,重症下肢虚血の治療におけるリハビリテーションとの関連についてであるが,本編ではCLI治療の問題点と,目指すべき連携体制を説明し,われわれが地域で行っている地域連携を報告する.
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