特集 小児における抗菌薬適正使用―最新の考え方からのアプローチ
◉小児における薬剤耐性菌の動向と薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン
小児における薬剤耐性菌の動向と薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン
宇田 和宏
1,2
,
宮入 烈
3
1東京都立小児総合医療センター 感染症科
2国立成育医療研究センター 生体防御系内科部 感染症科
3国立成育医療研究センター 生体防御系内科部 感染症科 診療部長
キーワード:
小児
,
抗菌薬
,
適正使用
,
薬剤耐性菌
,
処方の可視化
Keyword:
小児
,
抗菌薬
,
適正使用
,
薬剤耐性菌
,
処方の可視化
pp.83-88
発行日 2019年6月10日
Published Date 2019/6/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000032
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Summary
薬剤耐性菌の蔓延は世界的な問題であり,日本政府も『薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン』を作成した。厚生労働省は,学童期以降を対象とした『抗微生物薬適正使用の手引き第一版』を公開し,抗菌薬の添付文書にこの手引きに準拠して抗菌薬処方を行うよう追記された。国内の抗菌薬処方は90%以上が内服薬で,そのほとんどが外来で処方され,頻用されている年齢,疾患,診療科が徐々に明らかになってきている。未来のある子供たちに有効な抗菌薬を残すためにも,国全体で抗菌薬の適正使用を取り組んでいく必要がある。
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