特集 2020年代の内科診療―26テーマの近未来予想
感染症内科
[感染症]
2020年代に公衆衛生上の脅威となる薬剤耐性菌(AMR)
小林 勇仁
1
1東京医科大学病院感染制御部・感染症科
キーワード:
薬剤耐性菌
,
薬剤耐性菌(AMR)
,
カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)
,
抗菌薬
Keyword:
薬剤耐性菌
,
薬剤耐性菌(AMR)
,
カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)
,
抗菌薬
pp.1221-1225
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_1221
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Summary
▪2020年より新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が猛威を振るっているなかで,薬剤耐性菌(AMR)の拡大も全世界で確実に進行し,公衆衛生上の脅威となっている.
▪とくに強く懸念されている病原菌として,カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE),多剤耐性緑膿菌(MDRP),多剤耐性アシネトバクター,薬剤耐性淋菌があげられる.
▪治療薬となり得る新規抗菌薬が望まれるが,全世界的にその開発は滞っており,使用できる薬剤は限定的である.
© Nankodo Co., Ltd., 2021