特集 日頃の感染症診療で気になる疑問2022
Overview
薬剤耐性(AMR)対策アクションプランのこれまでとこれから
具 芳明
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 統合臨床感染症学分野
キーワード:
薬剤耐性(AMR)
,
抗菌薬適正使用
,
アクションプラン
,
サーベイランス
Keyword:
薬剤耐性(AMR)
,
抗菌薬適正使用
,
アクションプラン
,
サーベイランス
pp.173-177
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_173
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Summary
▪本邦の薬剤耐性(AMR)対策は2016年のアクションプラン策定によって大きく進歩した.
▪とくにサーベイランスが大きく進歩し,細菌のサーベイランスに加え,抗菌薬の使用量が把握されるようになった.
▪教育啓発は積極的に進められ,抗菌薬の適正使用が少しずつ進んでいる.
▪一般市民の理解はまだ不十分である.
▪さらなる啓発活動に加え,サーベイランスのデータをどのように活用していくかが重要となる.
▪新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックのために次期アクションプランの策定が遅れているが,AMR対策をより推進するため,日本政府がこれまでの成果と課題を踏まえて早期に策定する必要がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2022