特集 血流感染症の抗菌薬選択―救命のためのターニングポイント
◉血流感染症治療における抗菌薬選択のターニングポイント―感性・耐性から考える
②大腸菌・肺炎桿菌
-―ESBL産生菌
鈴木 克典
1
,
齋藤 光正
2,3
,
真弓 俊彦
4
1産業医科大学病院 感染制御部 副部長/講師
2産業医科大学病院 感染制御部 部長
3産業医科大学医学部 微生物学教室 教授
4産業医科大学医学部 救急医学講座 教授
キーワード:
ESBL産生菌
,
カルバペネム系薬
,
セファマイシン系薬
,
オキサセフェム系薬
,
タゾバクタム/ピペラシリンMIC≦4
Keyword:
ESBL産生菌
,
カルバペネム系薬
,
セファマイシン系薬
,
オキサセフェム系薬
,
タゾバクタム/ピペラシリンMIC≦4
pp.17-23
発行日 2019年3月10日
Published Date 2019/3/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000013
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Summary
ESBL産生菌による血流感染症には,リスク因子を意識して早期にESBL産生菌による血流感染症を認知することが重要である。治療はカルバペネム系薬が第1選択薬であることは議論の余地はない。適正使用の観点から,他の治療選択肢となり得るセファマイシン系薬,オキサセフェム系薬,タゾバクタム/ピペラシリンなどの代替レジメの特徴を知っておく必要がある。セファマイシン系薬,オキサセフェム系薬であれば十分量を使用すること,タゾバクタム/ピペラシリンはMIC≦4の場合に使用することがポイントである。
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