特集 血流感染症の抗菌薬選択―救命のためのターニングポイント
◉症例解析から見る救命のポイント1 患者背景別の敗血症
①外科患者
横川 京子
1,2
,
伊藤 優太
1,2
,
久志本 成樹
1,3
1東北大学病院 高度救命救急センター
2東北大学大学院医学系研究科 外科病態学講座 救急医学分野
3東北大学大学院医学系研究科 外科病態学講座 救急医学分野 部長/教授
キーワード:
アンチバイオグラム
,
感染巣コントロール
,
手術部位感染症(Surgical Site Infection:SSI)
,
グラム染色
Keyword:
アンチバイオグラム
,
感染巣コントロール
,
手術部位感染症(Surgical Site Infection:SSI)
,
グラム染色
pp.24-29
発行日 2019年3月10日
Published Date 2019/3/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000014
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Summary
外科患者の敗血症は患者背景と発症時期に応じて様々であり,手術手技に関連するものだけではなく,周術期管理中に発症するものも想定する必要がある。広域抗菌薬の選択には各患者の耐性菌リスクが重要であり,地域・病院のアンチバイオグラム把握が有用である。
外科患者の敗血症治療においては,empiric therapyとして各手術部位での常在菌を漏れなくカバーするとともに,遅滞なく外科的介入を行い,感染巣コントロールを行うことが必要である。
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