Special feature 耐性菌の最新動向・感染対策とAST
■耐性菌の最新発生動向と感染対策のポイント
❸ペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)
酒井 純
1
,
光武 耕太郎
1
1埼玉医科大学国際医療センター 感染症科・感染制御科 教授
pp.247-252
発行日 2023年10月15日
Published Date 2023/10/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000422
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肺炎球菌は,健常者の口腔・咽頭部などに定着している菌の一種である。定着のみの場合,通常は無症状であるが,菌が増殖した場合や他の部位に移行した場合には,咽頭炎・扁桃炎・肺炎・細菌性髄膜炎・敗血症などの多岐にわたる感染症を呈する。本菌による感染症の好発年齢も,乳幼児から高齢者までと幅広いことから,医療従事者が本菌による感染症を目にする機会は多い。
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