今月の主題 注目のグラム陽性菌
肺炎球菌
ペニシリン耐性肺炎球菌の疫学
山崎 透
1
,
那須 勝
2
Tohru YAMASAKI
1
,
Masaru NASU
2
1大分医科大学附属病院検査部
2大分医科大学内科学第二講座
キーワード:
ペニシリン耐性肺炎球菌
,
分離率
,
薬剤感受性
Keyword:
ペニシリン耐性肺炎球菌
,
分離率
,
薬剤感受性
pp.425-430
発行日 1996年4月15日
Published Date 1996/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902884
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肺炎球菌は,市中肺炎の最も重要な起炎菌であり,細菌性髄膜炎,中耳炎,副鼻腔炎,慢性気道感染症の急性増悪の起炎菌となる.ペニシリン耐性肺炎球菌は,1980年代後半から急速に増加し,中等度耐性菌は,約40~50%にみられ,高度耐性菌は数%であるが,世界的にも増加傾向を示し,多剤耐性化しているため今後とも注意していく必要がある.〔臨床検査40:425-430,1996〕
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