Special feature 物・人・事から組織まで総力で臨む手指衛生戦略
■Actual JCI認証施設に学ぶ手指衛生向上・維持の戦略
❶国際的医療機能評価(JCI)認証取得に向けた手指衛生遵守率向上の取り組み
豊留 有香
1
,
森岡 悠
2
,
八木 哲也
3
1名古屋大学医学部附属病院 看護部 感染対策 副看護師長 感染管理認定看護師
2名古屋大学医学部附属病院 中央感染制御部 助教
3名古屋大学医学部附属病院 中央感染制御部 部長
pp.150-155
発行日 2022年4月15日
Published Date 2022/4/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000309
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名古屋大学医学部附属病院(当院)は名古屋市内にある1,080床の大学病院で,教育・研究を推進するとともに高度先進医療を提供している。2019年に国立大学病院で初となる国際的な医療施設評価認証機関(JCI:Joint Commission International)の認証を取得した。JCIは,エビデンスに基づいた国際基準の医療の質の担保と安全性の追求をし,常にPDCA(Plan→Do→Check→Act)サイクルを回していくことを組織に求めている。手指衛生遵守率の向上は,JCI受審の際の最重要項目である国際患者安全目標(IPSG:International Patient Safety Goals)の一つであり,病院として取り組む重要な課題に位置付けられている。JCIの認証は,手指衛生を推進していく大きな力になる一方で,高い目標を達成することは感染対策チーム(ICT)にとっても大きなチャレンジである。
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