Special feature 物・人・事から組織まで総力で臨む手指衛生戦略
■Organization 手指衛生の組織戦略
❷院内感染対策としての石けんによる手洗いの重要性と取り組み
橋本 昌宜
1
,
浅井 さとみ
2
,
宮地 勇人
3
1東海大学医学部付属病院 薬剤部薬剤科 係長/医療監査部 院内感染対策室
2東海大学医学部 基盤診療学系 臨床検査学 准教授/東海大学医学部付属病院医療監査部 院内感染対策室 室長
3東海大学医学部 基盤診療学系 臨床検査学 教授/東海大学医学部付属病院医療監査部 院内感染対策室 担当次長
pp.143-149
発行日 2022年4月15日
Published Date 2022/4/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000308
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手指衛生の遵守は,メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)などの薬剤耐性菌による医療関連感染を抑制するとの報告が数多くされており,医療従事者を介した水平感染リスクを低減させる有用な手段である。手指衛生の種類は「アルコールによる手指消毒」と,「石けんと流水による手洗い」に大別される。2002年に米国疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)より公表された『医療現場における手指衛生のためのガイドライン』での第一推奨は「アルコールによる手指消毒」とされ,現在の医療機関での手指衛生の主流となっている。
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