Special feature ハイリスクと闘う新生児医療の感染対策
■Risk & Control 2 新生児医療の伝播リスクと環境整備
❷保育器の環境整備
-―日常清掃とターミナル清掃のポイント
星野 智子
1
1独立行政法人地域医療機能推進機構船橋中央病院 感染管理室 看護師長 感染管理認定看護師
pp.299-305
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000266
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NICU(Neonatal Intensive Care Unit:新生児集中治療室)に入院する新生児は,出生時に常在細菌叢を持たないまま,出生直後より蘇生処置が行われ,保育器に収容し医療機器に囲まれた環境におかれるため病原体が定着増殖しやすい。保育器の不衛生な環境では,病原体が繁殖しやすく,免疫機能の未熟な新生児では,保育器環境が容易に感染リスクとなる。そのため,保育器環境整備は,新生児の成長発達におけるケアで欠かせない一つである。
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