Special feature 新型コロナを経て見直す 隔離予防策—手指衛生と接触予防策
■環境整備 ❷環境消毒薬・ワイプの管理と手技
岡﨑 悦子
1
1横浜市立脳卒中・神経脊椎センター医療安全管理室 副室長
pp.194-198
発行日 2024年7月15日
Published Date 2024/7/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000486
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繰り返し使用される医療器具や患者周辺の環境表面の汚染は,医療者の手を介して交差感染につながる可能性がある。環境表面には病原体が長期間生存することが報告されており,環境表面の消毒は,医療関連感染の発生リスクを下げることに寄与する。感染経路別予防策において,接触感染は直接接触感染と間接接触感染の2つに分類される。直接接触感染がものや人を介さず感染者から他者へ伝播し発生するのに対し,間接接触感染は,ものや人を介して感染性病原体が移動し発生する感染を指す。間接接触感染の予防策では,環境対策と手指衛生が重要となる。以下,環境対策に関する環境消毒薬やワイプについて述べる。
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