Special feature 知る・学ぶ・実践する 水回りの感染制御
■Approach 2
水回りの環境ラウンドの実践
-―どう計画し,誰と協力し,何をチェックするのか
宮崎 寛康
1
,
橋爪 美樹
2
1日本赤十字社旭川赤十字病院 看護部/ICT 感染管理認定看護師
2日本赤十字社旭川赤十字病院 看護部/ICT 看護師長 感染管理認定看護師
pp.306-310
発行日 2020年10月15日
Published Date 2020/10/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000160
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はじめに
水回りはグラム陰性桿菌や真菌などが生息しやすい環境であり,多剤耐性菌によるアウトブレイでは手洗いシンクなどの水回りの検出菌と患者由来菌が合致した報告がある1)。旭川赤十字病院(当院)においても職員専用手洗いシンクからカルバペネム耐性腸内細菌科細菌が検出された経験があり,水回りの環境については特に力を入れて感染対策チーム(ICT)による環境ラウンドを実施している。
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