Special feature 一人ひとりの管理と実施で解決 手指の健康と手指衛生
■Occupation 職種別『手指衛生の5つのタイミング』の実践
❶医師
-―外来・病棟のピットフォールと解決術
新居 晶恵
1
1三重大学医学部附属病院 感染制御部 看護師長 感染管理認定看護師
pp.233-238
発行日 2020年7月15日
Published Date 2020/7/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000142
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はじめに
手指衛生は,感染対策の中でも最も基本的かつ重要な要素である。感染対策は,全職員が守れなければ感染が広がっていくため,いかに病院職員の全員が感染対策の重要性を理解し,実践できるかがが重要となる。医療法では,病院の必要な場所へ手指消毒剤の設置をするよう定めている。病棟・外来の廊下にアルコール手指消毒剤が設置されているほか,医療従事者が個人単位で携帯をしている病院が増えてきている。しかし,廊下に設置された手指消毒剤は,医療従事者のほか,患者・家族も使用するため,医療従事者の手指衛生の実施状況について正確な評価は難しいのが現状である。手指衛生の実施状況をモニタリングすることは非常に難しいうえ,モニタリング結果をどのように職員にフィードバックし,手指衛生遵守率の向上につなげるかが課題となっている。
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