Special feature 技術進歩とともに進化する 軟性内視鏡の感染管理
■Reprocess 最新技術・機器による軟性内視鏡の再生処理
❶再生処理の原則
-―洗浄・消毒から保管・供給までのポイント
高階 雅紀
1
1大阪大学医学部附属病院 病院教授/材料部 部長
pp.101-107
発行日 2020年4月15日
Published Date 2020/4/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000115
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
軟性内視鏡の再生処理については,本邦において既にいくつかの学会によってガイドラインが作成されており1,2),また,内視鏡メーカーからも詳細な取扱説明書が提供されている。また,海外においてはWHO(世界保健機関)による医療機器の除染と再生処理についての医療機関向けのガイドライン3)や,30ヵ国以上で広く参考にされているオランダ5団体のマルチソサイエティ手引書4)などが存在する。現在,院内において実際に軟性内視鏡の再生処理業務に従事している者は,既にこれらの詳細な業務手順に従って業務を遂行している。よって本稿では,日頃は実際に軟性内視鏡の再生処理業務には携わっていない感染制御関連の職種の者に向けて,軟性内視鏡の再生処理の原則について,その処理の順を追ってポイントを解説する。
Copyright © 2020, Van Medical co., Ltd. All rights reserved.