特集 感染対策のための院内整備ガイダンスPart2 環境整備編
日常の環境整備 高頻度接触表面の清掃・消毒方法 対象と手順
岩下 英夫
1
,
浅井 さとみ
,
宮地 勇人
1東海大学 医学部基盤診療学系臨床検査学
キーワード:
機器の汚染
,
消毒
,
消毒剤
,
トイレ
,
保健医療施設環境
,
マニュアル
,
感染媒介物
,
機器の洗浄
,
清掃
Keyword:
Disinfectants
,
Disinfection
,
Equipment Contamination
,
Health Facility Environment
,
Manuals as Topic
,
Toilet Facilities
,
Fomites
pp.27-30
発行日 2017年1月15日
Published Date 2017/1/15
DOI https://doi.org/10.34426/J04878.2017161433
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はじめに
医療従事者が頻繁に接触する環境表面,すなわち高頻度接触表面には,医療従事者の手指に付着した病原微生物が存在する。手指の汚れの付着は細菌繁殖の温床にもなりうる。その結果,高頻度接触表面は間接接触感染の媒介物として,他の多くの医療従事者の手指に病原微生物を伝播しうる。したがって,高頻度接触表面の清掃・消毒は感染対策上重要な環境衛生の対象となる1)。その運用はエビデンスに基づく効果的な方法が望まれる。我々は高頻度接触表面の清掃・消毒の効果的な方法を検討してきた2)。本稿では,高頻度接触表面の清掃・消毒について,効果的かつ実践的な方法を概説し,我々の検討結果と東海大学医学部付属病院(以下,当院)での運用について紹介する。
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