特集 感染対策のための院内整備ガイダンスPart2 環境整備編
環境消毒における消毒薬のベストチョイス どの消毒薬をどこに使用すれば効果的か
木津 純子
1
1慶応義塾大学 薬学部実務薬学講座
キーワード:
Ethanol
,
Clostridium difficile
,
機器の汚染
,
消毒
,
消毒剤
,
薬物抵抗性
,
保健医療施設環境
,
ノロウイルス
,
機器の洗浄
Keyword:
Drug Resistance
,
Disinfectants
,
Disinfection
,
Equipment Contamination
,
Health Facility Environment
,
Clostridium difficile
,
Norovirus
,
Ethanol
pp.19-25
発行日 2017年1月15日
Published Date 2017/1/15
DOI https://doi.org/10.34426/J04878.2017161432
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はじめに
医療関連感染を予防するには,標準予防策に基づく感染経路別対策が基本であり,流水と石鹸による手洗いや手指消毒薬を用いた手指衛生の遵守が最も重要である。しかしながら,すべての医療従事者や患者の手指衛生を徹底することは困難であるとともに,医療従事者および患者周囲の環境表面が病原微生物のリザーバーとなっていることが報告され1),環境消毒の重要性が見直されている。
本稿においては,消毒薬に関する基本情報および日常的に医療従事者や患者が接触する頻度の高い環境の消毒について述べる。
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