特集 一歩先を目指して再評価 これからのMRSA感染対策
MRSA感染対策の最新エビデンス 環境整備と保菌者対策 清掃・消毒のポイントと除菌・隔離の考え方
美島 路恵
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1東京慈恵会医科大学附属病院 医療安全管理部感染対策室
キーワード:
患者隔離
,
消毒
,
消毒剤
,
ブドウ球菌感染症
,
保菌者状態
,
感染症伝播
,
保健医療施設環境
,
リスク評価
,
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
,
清掃
Keyword:
Carrier State
,
Disinfectants
,
Disinfection
,
Health Facility Environment
,
Patient Isolation
,
Staphylococcal Infections
,
Disease Transmission, Infectious
,
Risk Assessment
,
Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus
pp.300-304
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.34426/J04878.2019061881
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はじめに
MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌:Methicillin-resistant Staphylococcus aureus)の伝播経路は接触感染である。接触感染には,直接接触と間接接触の感染経路が存在する。MRSAの感染対策においては,主に直接接触の感染経路にフォーカスされるが,間接接触の感染経路も重要である。実際に環境汚染が原因と考えられたMRSAアウトブレイクの事例が報告1)されている。本稿では,間接接触による感染経路を遮断するための器具の環境整備,清掃について解説していく。
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