特集 再生処理と単回使用器材(SUD)のパラダイムシフト
洗浄・消毒装置の最新情報と正しい使い方 ベッドパンウォッシャー 洗浄前後のベッドパンの取り扱いを含めて
中家 聖子
1
,
松島 由美
1大阪府済生会茨木医療福祉センター大阪府済生会茨木病院 感染管理室
キーワード:
細菌付着
,
機器の汚染
,
消毒
,
消毒剤
,
排尿
,
排便
,
トイレ
,
医療廃棄物処理
,
陰部ケア
,
排泄ケア
,
ウイルス付着
,
機器の洗浄
,
収尿器
Keyword:
Bathroom Equipment
,
Bacterial Adhesion
,
Defecation
,
Disinfectants
,
Disinfection
,
Equipment Contamination
,
Toilet Facilities
,
Urination
,
Medical Waste Disposal
,
Virus Attachment
pp.104-108
発行日 2018年4月15日
Published Date 2018/4/15
DOI https://doi.org/10.34426/J04878.2018221852
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はじめに
医療・介護現場での毎日の生活援助の中で,欠かせないのが排泄援助である。使用する器具である便器・尿器の洗浄・消毒は,スポルディングの分類1)によると,低水準消毒に分類される。これらの器具は患者間で使用されるため,適切に処理されなければならない。洗浄・消毒時は作業者への感染の曝露と周囲環境の汚染を考慮し便器・尿器の洗浄には,ベッドパンウォッシャー(便器洗浄機)を使 用するほうがよい(ⅢB)2)。ベッドパンウォッシャーは,主に便器・尿器を洗浄することから,汚物処理室に設置される。そのため,便器・尿器だけでなく,汚物処理室に収納される吸引ビンや,蓄尿ビン,陰部洗浄用ボトルなど複雑な形状の器具も,耐熱性の器具であればベッドパンウォッシャーで洗浄することができる。今回は,ベッドパンだけでなく複雑な構造を持つ吸引ビンや陰部洗浄用ボトルの洗浄効果について,大阪府済生会茨木病院(以下当院)でも評価したので紹介する。
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