特集 再生処理と単回使用器材(SUD)のパラダイムシフト
洗浄・消毒装置の最新情報と正しい使い方 管状器具・器械洗浄装置 清浄度アップの工夫と評価のポイント
仲田 勝樹
1
1JA愛知県厚生連江南厚生病院 感染制御部感染制御室
キーワード:
Amido Black
,
機器の汚染
,
外科用器具
,
酵素
,
消毒
,
消毒剤
,
浸漬
,
洗剤
,
超音波
,
内視鏡
,
低温殺菌法
,
機器の洗浄
,
管状器具
Keyword:
Ultrasonic Waves
,
Amido Black
,
Disinfectants
,
Disinfection
,
Detergents
,
Equipment Contamination
,
Enzymes
,
Immersion
,
Surgical Instruments
,
Endoscopes
,
Pasteurization
pp.109-113
発行日 2018年4月15日
Published Date 2018/4/15
DOI https://doi.org/10.34426/J04878.2018221853
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はじめに
洗浄は滅菌前の重要な工程であり,洗浄が不十分な状態の器具・器械を確実に消毒・滅菌することは不可能である。不十分な洗浄は,消毒剤や滅菌剤(蒸気など)の効果を妨げ,消毒不良や滅菌不良の原因となる。したがって,滅菌に先立ち適切な洗浄が行わなければならない。チューブ類や吸引嘴管などの管状器具・器械や,内視鏡下手術に使用される手術器具・器械など内腔のある器具・器械は洗浄が困難なものが多い。その理由として,ブラッシングなどの物理的作用が内腔のすみずみまで加わりづらいことがあげられる。また,内視鏡下手術の進歩に伴い,構造が複雑な器具・器械が多くなっていることも一因となっている。
JA愛知厚生連江南厚生病院(以下当院)では,内視鏡下手術の増加に伴い,管状器具・器械類の洗浄の質を高める目的で管状器具・器械類を効率的に洗浄できる機械洗浄装置を導入している。管状器具・器械類の洗浄方法および管状器具・器械類の洗浄性を高めるための工夫と管状器具・器械洗浄装置について,清浄度評価も含めて解説する。
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