特集 消化管感染症のすべて
消化管感染症における内視鏡の感染管理と院内感染対策
赤松 泰次
1
,
下平 和久
,
宮島 正行
,
中村 真一郎
,
植原 啓之
,
木畑 穣
1長野県立病院機構長野県立信州医療センター 内視鏡センター
キーワード:
大腸菌感染症
,
ヘリコバクター感染症
,
Helicobacter pylori
,
消化管疾患
,
機器の汚染
,
院内感染
,
消毒剤
,
消化管内視鏡法
,
微生物薬剤耐性
,
患者から医療従事者への感染症伝播
,
感染予防管理
,
機器の再利用
,
消化管内視鏡
,
緊急検査
,
感染媒介物
,
機器の洗浄
Keyword:
Drug Resistance, Microbial
,
Gastrointestinal Diseases
,
Cross Infection
,
Endoscopy, Gastrointestinal
,
Helicobacter pylori
,
Helicobacter Infections
,
Infection Control
,
Infectious Disease Transmission, Patient-to-Professional
,
Equipment Reuse
,
Escherichia coli Infections
,
Equipment Contamination
,
Disinfectants
,
Endoscopes, Gastrointestinal
,
Fomites
pp.51-57
発行日 2019年10月20日
Published Date 2019/10/20
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2020053993
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内視鏡を施行する場合、被検者がさまざまな感染症を有するか否かを前もってすべて把握することは不可能である。そのため、標準的予防策の原則に従ってすべての患者が感染症を有するという前提のもとに感染予防対策を図ることが重要である。消化管感染症の原因となる多くの病原微生物は消毒薬に対する抵抗性が低く、一般に比較的容易に殺滅することができる。したがって、内視鏡機器の再生処理はガイドラインを遵守して行えば問題はない(プリオンは除く)。しかしそれ以外に、医療従事者への感染防止や内視鏡室内全体の清潔を保つことも大切である。特に緊急内視鏡は、内視鏡室がきわめて不潔な環境となることをよく意識して感染予防対策を行う必要がある。
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