特集 呼吸器領域の抗菌薬の使い方 - 最新エビデンスから導く基本と応用
呼吸器領域のための抗真菌薬の使い方 肺アスペルギルス症 非結核性抗酸菌(NTM)症との重複感染を中心に
佐々木 結花
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1結核予防会複十字病院 呼吸器センター呼吸器内科
キーワード:
Ethambutol
,
Nontuberculous Mycobacteria
,
Rifampicin
,
胸部X線診断
,
抗真菌剤
,
投薬計画
,
非結核性抗酸菌症
,
Clarithromycin
,
Mycobacterium avium Complex Infection
,
アスペルギルス症-肺
,
重複感染
,
胸部CT
Keyword:
Antifungal Agents
,
Drug Administration Schedule
,
Ethambutol
,
Mycobacterium Infections, Nontuberculous
,
Nontuberculous Mycobacteria
,
Rifampin
,
Radiography, Thoracic
,
Mycobacterium avium-intracellulare Infection
,
Clarithromycin
,
Pulmonary Aspergillosis
,
Coinfection
pp.223-227
発行日 2018年9月10日
Published Date 2018/9/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2019012934
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慢性肺アスペルギルス症(CPA)は、既存肺疾患による気管支・肺構造の改変部に定着し、発病する。非結核性抗酸菌(NTM)症はCPAの基礎疾患として高率であり、本邦ではNTM症が増加傾向にあることから、両疾患が合併した症例が認められる。NTM症において本邦で最も高率なMycobacterium avium complex(MAC)症ではCAM、RFP、EB投与が行われるが、RFPはアゾール系抗真菌薬の血中濃度を著しく低下させるため、両疾患を治療する際にはRFPを用いL-AMBかファンギン系抗真菌薬を投与するか、アゾール系抗真菌薬を用いRFPを中止するかの選択を迫られ、その選択の可否は現在明瞭ではない。
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