特集 NTM(非結核性抗酸菌)症の治療は今のままでよいのか? - パラダイムシフトを探る!
リファンピシンによるクラリスロマイシンの不活化にどう対処するか?
三輪 清一
1
,
早川 啓史
1国立病院機構天竜病院 呼吸器・アレルギー科
キーワード:
Ethambutol
,
Rifampicin
,
気道感染
,
多剤併用療法
,
投薬計画
,
肺疾患
,
発生率
,
薬物相互作用
,
Azithromycin
,
Clarithromycin
,
Mycobacterium avium Complex Infection
,
診療ガイドライン
,
クラリスロマイシン耐性
Keyword:
Drug Administration Schedule
,
Drug Interactions
,
Drug Therapy, Combination
,
Ethambutol
,
Lung Diseases
,
Respiratory Tract Infections
,
Rifampin
,
Mycobacterium avium-intracellulare Infection
,
Incidence
,
Azithromycin
,
Clarithromycin
,
Practice Guidelines as Topic
pp.46-51
発行日 2018年3月10日
Published Date 2018/3/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2018175080
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肺MAC症では、マクロライド系薬(CAM、AZM)、EB、RFPによる3剤治療が、現時点での標準治療であるが、菌の陰性化は十分ではない。キードラッグであるマクロライド系薬の血中濃度が、RFPとの相互作用によって低下してしまう現象が関連している可能性がある。筆者らは、CAMの効果を最大限に発揮させるため、RFPを除いたCAMとEBによる2剤治療の効果の検討を行った。3剤治療に比べて、効果は劣らず、副作用も少なく、CAM耐性菌の出現も認められなかったため、新たな治療戦略としてさらに検討していく必要がある。
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