特集 呼吸器領域の抗菌薬の使い方 - 最新エビデンスから導く基本と応用
呼吸器領域のための抗真菌薬の使い方 肺カンジダ症 菌種同定のポイントを含めて
樽本 憲人
1
1埼玉医科大学病院 感染症科・感染制御科
キーワード:
カンジダ症
,
Fluconazole
,
抗真菌剤
,
投薬計画
,
肺疾患-真菌性
,
肺塞栓症
,
肉芽腫-気道
,
真菌血症
,
Voriconazole
,
細菌培養
,
Beta-Glucans
,
血液培養
,
Liposomal Amphotericin B
Keyword:
Blood Culture
,
Antifungal Agents
,
Candidiasis
,
Drug Administration Schedule
,
Lung Diseases, Fungal
,
Pulmonary Embolism
,
Fluconazole
,
Granuloma, Respiratory Tract
,
Fungemia
,
beta-Glucans
,
Voriconazole
,
Liposomal Amphotericin B
pp.228-231
発行日 2018年9月10日
Published Date 2018/9/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2019012935
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
医学の進歩に伴い免疫不全患者の増加がみられるなか、肺カンジダ症の頻度が増加する可能性が指摘されている。肺カンジダ症は、発症様式から(1)経気道感染と、(2)血行性播種に大別されるが、経気道感染による肺カンジダ症は稀である。確定診断のためには気管支鏡検査などによる病理組織学的診断が必要であり、喀痰や気管支肺胞洗浄液などからの検出だけでは肺カンジダ症とは言えない。菌種同定においては、生化学的同定よりも質量分析やPCRによる遺伝子検査により詳細な菌種同定ができるが、薬剤感受性試験検査も治療効果判定に有用である。
Copyright(C) 2018 Van Medical co., Ltd. All rights reserved.