特集 呼吸器領域の抗菌薬の使い方 - 最新エビデンスから導く基本と応用
慢性呼吸器症状における抗菌薬の使い方 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の急性増悪 ガイドラインを踏まえたマクロライド系薬の役割
山谷 睦雄
1
1東北大学 大学院医学系研究科先進感染症予防学寄附講座
キーワード:
Erythromycin
,
ウイルス性疾患
,
気道感染
,
抗炎症剤
,
呼吸器徴候と症状
,
消化器徴候と症状
,
難聴
,
Azithromycin
,
Clarithromycin
,
Macrolides
,
診療ガイドライン
,
肺疾患-慢性閉塞性
,
臨床的増悪
Keyword:
Clinical Deterioration
,
Anti-Inflammatory Agents
,
Erythromycin
,
Respiratory Tract Infections
,
Signs and Symptoms, Digestive
,
Signs and Symptoms, Respiratory
,
Virus Diseases
,
Macrolides
,
Azithromycin
,
Clarithromycin
,
Practice Guidelines as Topic
,
Hearing Loss
,
Pulmonary Disease, Chronic Obstructive
pp.216-222
発行日 2018年9月10日
Published Date 2018/9/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2019012933
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慢性閉塞性肺疾患(COPD)の急性増悪は気道の細菌やウイルス感染による気道炎症、喀痰増加、気道平滑筋収縮などで惹起される。安定期管理薬として使用される長時間作用性抗コリン薬あるいは長時間作用性β2刺激薬には増悪予防作用がある。喘息合併例には吸入ステロイド薬が併用される。マクロライド系薬には安定期管理薬を使用している患者の増悪抑制作用が報告され、管理薬の併用でも増悪を予防できない症例ではマクロライド系薬の追加が考慮される。マクロライド系薬の使用に際して、耐性化や消化器症状などの副反応に対する注意が必要である。
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