【連載】能登半島の災害から学ぶべきこと(6)
災害関連の法律の意味や捉え方と現状の課題
津久井 進
1
1芦屋西宮市民法律事務所 弁護士
pp.88-91
発行日 2025年10月20日
Published Date 2025/10/20
DOI https://doi.org/10.32181/jna.0000002336
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初動対応の検証
「災害対応業務の理解不足」「保健医療福祉調整本部のマニュアル等がなかったため、運営が円滑にできなかった」「同じ情報を何度も聞き取り」「災害支援ナースだけで対応できない場合の想定なし」「避難者の健康状態を把握せず、2次避難を実施した結果、1.5次避難所長期滞在者が増」……等々、深刻な反省点があふれ出るように列挙されています。これは、2025年(令和7)年8月1日に公表された石川県による「令和6年能登半島地震対策検証報告書~発災後概ね3か月における石川県の初動対応の検証~」に記載された課題です。

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