日本看護協会
常任理事のマンスリー通信
吉川 久美子
1
,
鎌田 久美子
1
,
井本 寛子
1
,
森内 みね子
1
,
木澤 晃代
1
,
田母神 裕美
1
1日本看護協会 常任理事
pp.14-15
発行日 2023年3月20日
Published Date 2023/3/20
DOI https://doi.org/10.32181/jna.0000000767
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- 文献概要
「水平的連携」の実現には看護職の役割が必要不可欠
皆さまの職場では4月の新入看護職員を迎える準備にお忙しいことと思います。現在、国では、ポスト2025年を見すえ、「地域包括ケアシステムの在り方」として、今まで急性期の大病院を頂点としていた「垂直連携」から、かかりつけ医を中心とし、訪問看護や介護領域など、地域のさまざまな施設との「水平的連携」が示され、在宅医療等の強化についての検討が進められています。看護職は、医療機関や地域においてさまざまな場所で働いていますが、患者の機能回復はもちろん、常に患者の希望に沿ったケアや治療がよい状態で受けられるように全身状態を整え、先々を見すえたケアを提供しています。「かかりつけ医が中心となり」との記載を多く目にしますが、水平的連携を実際に行うには、看護職の役割は重要・不可欠なものであることは明確です。2023年度は、このような背景の下、急性期から回復期、慢性期、在宅までの看護提供体制のあり方について検討していきます。
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