常任理事のマンスリー通信

看護職の処遇改善に関する中医協の進捗状況

　いよいよ令和4年度診療報酬改定に関する中医協の協議も終盤に近づいてきました（2021年12月現在）。看護職の処遇改善が「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策（令和3年11月19日閣議決定）」に記載され、中医協でもそのあり方が論点とされました。提示資料は看護職の給与が高いと誤解を招くものであるため、専門職かつ夜勤手当を含む額であることを考えると、決して高くないと理解していただけるよう意見を述べています。参加している診療側、保険者側委員ともに、看護職の処遇改善への反対意見はありませんが、必ず対象者全員に行きわたるようにすべき、すべての職種の処遇改善とすべき等の意見が出ました。賃金の引き上げは、2022年9月までは「地域でコロナ医療等一定の役割を担う医療機関に勤務する看護職」を対象とし補助金対応となりますが、10月以降は診療報酬での対応となる見込みです。また、中医協診療側委員は、次回改定ではプラス改定を求めています。