特集 一般検査におけるギムザ染色標本の細胞鑑別ポイント
1.一般検査におけるギムザ染色の意義と基礎知識
丸川 活司
1
1北海道医療大学 医療技術学部 臨床検査学科
pp.1054-1061
発行日 2025年11月15日
Published Date 2025/11/15
DOI https://doi.org/10.32118/mt53111054
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ギムザ染色は乾燥標本に適し,核や細胞質,顆粒を美しく染め分けられるため,血液塗抹標本や骨髄標本において「普通染色」として使用される.一般検査領域では,髄液や体腔液,寄生虫検査など多様な検体に応用され,細胞診領域では異染性を活用して構造や成分を可視化できるようにしている.本稿ではギムザ染色の歴史,染色原理,方法,応用例,および臨床現場での意義について概説する.

Copyright © 2025 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.

