増刊号 顕微鏡検査のコツ―臨床に役立つ形態学
II 微生物検査
総論
2 染色法の原理と特徴
4 ギムザ染色
後藤 美江子
1
1東京大学医学部附属病院感染制御部細菌検査室
pp.907-909
発行日 2009年9月15日
Published Date 2009/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102549
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はじめに
細菌検査のルーチン検査で最も多く使用される染色法はグラム(Gram)染色である.しかし,グラム染色の用途は,微生物の中でグラム染色で染め出され,分染されることのできる一部の細菌および真菌に限られている.そのような状況下でギムザ(Giemsa)染色はマラリア原虫の染色などに以前から使用されている.ここではギムザ染色の微生物検査への応用例として,マラリアの染色とP. jiroveciiの栄養型の染色について記述する.
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