技術講座 病理
組織標本とギムザ染色
石原 力
1
,
城下 尚
2
Tsutomu ISHIHARA
1
1群馬大学医学部附属病院中央検査部
2群馬大学医学部臨床検査医学教室
pp.507-512
発行日 1996年6月1日
Published Date 1996/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902708
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新しい知見
ヘリコバクター・ピロリは,人の胃粘膜に寄生し,難治性消化性潰瘍やびらんの原因菌といわれている,グラム染色で陰性を示し,数本の鞭毛を持つらせん状桿菌である.種々の検出法が報告されているが,ギムザ染色法を用いて胃生検標本を染色し,菌を観察する試みもなされている.ギムザ染色法は手技が簡便であり,菌の識別も免疫染色法や鍍銀染色法を用いたものと比べても遜色なく,実用性が最も高いと思われる.
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