日常染色法ガイダンス 一般的な日常染色法
ギムザ染色
松本 荻乃
1
1関東逓信病院病理診断科
pp.357-359
発行日 1997年4月1日
Published Date 1997/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903029
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目的
ギムザ染色は,細胞質,特に顆粒の性状,核クロマチンパターンなどの観察に適しており,種々系統の,各成熟段階の細胞を区別する目的で,血液や骨髄などの塗抹標本の染色として極めて有用な染色法である.骨髄やリンパ節などの造血組織の薄切切片にも同様の目的で従来から用いられてきた.
染色にはいくつかの方法があるが,その中ではPappenheimが提唱したMay-Grünwald液とGiemsa液を用いたギムザ二重染色法は,骨髄組織標本でも塗抹標本の染色に匹敵するほど良好な結果が得られ,広く行われている.
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