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内容のポイント Q&A
Q1 消化器疾患におけるフレイル,サルコペニアの影響は?
消化器疾患では,低栄養,慢性炎症,身体活動低下等を背景にフレイルやサルコペニアが高頻度に認められる.消化器がんでは,フレイルやサルコペニアが術後合併症や入院期間延長のみならず,生存率低下と関連することが報告されている.また,炎症性腸疾患や肝硬変,慢性膵炎等においても治療アウトカムや生命予後との関連が指摘されており,消化器疾患における身体機能評価,リハビリテーション治療の重要性が高まっている.
Q2 消化器疾患におけるロコモティブシンドローム(ロコモ)について現在までにわかっていることは?
ロコモに関する研究のうち,消化器疾患を対象としたものは極めて限られている.先行研究の多くは消化器がんを含むがん患者を対象としたものであり,ロコモ有病率の高さや,ロコモとQuality of Lifeとの相関が指摘されている.しかし,消化器がんにおいても検討は十分とはいえず,非腫瘍性消化器疾患に関する検討はさらに乏しい.今後,消化器がんおよび非腫瘍性消化器疾患の双方において,研究のさらなる蓄積が求められる.
Q3 消化器手術におけるロコモティブシンドローム(ロコモ)の影響は?
消化器手術において術前のフレイルやサルコペニアが術後合併症や生命予後悪化と関連することが報告されているが,ロコモの影響については十分な検討がされていない.自験例では,消化器がん患者において,術前にリハビリテーション治療を実施しなかった群では術後にロコモの進行を認めたが,術前実施群では進行を認めなかった.手術加療がロコモを進行させ,術前リハビリテーション治療がロコモ予防に寄与する可能性が示唆された.

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