Japanese
English
特集 ロコモティブシンドローム再考
循環器疾患とロコモ
Cardiovascular Disease and Locomotive Syndrome
篠田 裕介
1
Yusuke Shinoda
1
1埼玉医科大学病院リハビリテーション科
キーワード:
循環器疾患
,
心臓リハビリテーション
,
ロコモティブシンドローム
,
フレイル
,
サルコペニア
Keyword:
循環器疾患
,
心臓リハビリテーション
,
ロコモティブシンドローム
,
フレイル
,
サルコペニア
pp.1020-1026
発行日 2026年9月15日
Published Date 2026/9/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr035101020
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内容のポイント Q&A
Q1 循環器疾患におけるフレイル,サルコペニアの影響は?
サルコペニア・フレイルは循環器疾患患者に高頻度に併存し,運動耐容能,ADL,QOLの低下や再入院・死亡リスクの上昇と関連する.心不全とは低栄養,慢性炎症,身体活動低下等を介して相互に増悪するため,筋量・筋力・歩行能力に加え,認知・心理・社会面も早期に評価し,運動・栄養を含む多職種介入を行うことが重要である.
Q2 循環器疾患におけるロコモティブシンドロームについて現在までにわかっていることは?
メタボ患者や心臓リハビリテーション対象患者ではロコモ併存率が高い.ロコモに対する手術治療のうち,特に人工関節置換術については,疼痛の軽減および運動機能の改善効果が確立されており,適切に患者を選択することで,長期にわたる良好なインプラント耐用性も期待できる.術後に,身体活動性が維持・向上すると,心血管イベントが低下する可能性があり,循環器疾患の患者においても,早期からロコモ治療を検討することが重要である.
Q3 心臓リハビリテーションにおけるロコモティブシンドロームの影響は?
心臓リハビリテーション対象患者では,筋骨格系疾患や疼痛,バランス障害が高頻度にみられ,参加回数や運動耐容能の改善を妨げる.したがって,背景にある運動器疾患を適切に評価し,荷重を抑えた有酸素運動,低負荷筋力訓練,補助具の活用等,運動処方を個別化し,安全かつ継続的な実施につなげることが重要である.

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