特集 世間の荒波にもまれるCKD-MBD 治療
1.CKD-MBDの診断(3)慢性腎臓病に関連したロコモ・フレイルの成因と予防
今井 教雄
1
,
遠藤 直人
2
1新潟大学大学院医歯学総合研究科地域医療長寿学講座
2新潟大学大学院医歯学総合研究科整形外科学分野
キーワード:
ロコモティブシンドローム
,
フレイル
,
慢性腎臓病
,
栄養療法
,
運動療法
Keyword:
ロコモティブシンドローム
,
フレイル
,
慢性腎臓病
,
栄養療法
,
運動療法
pp.329-336
発行日 2020年4月10日
Published Date 2020/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001225
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慢性腎臓病(CKD)患者は食事摂取制限等による低栄養状態および蛋白エネルギー消耗状態のため,骨格筋量の減少,骨格筋力の低下をきたしやすい.たんぱく質のなかでも,とくに分岐鎖アミノ酸(バリン,ロイシン,イソロイシン)の摂取に努め,有酸素運動やロコモーショントレーニング(ロコトレ)を日々行うことにより筋肉量および筋力の維持に努める必要がある.また,CKD 患者はロコモティブシンドローム(ロコモ)・フレイルをきたしやすいうえに骨折を起こすリスクも高い.骨折は移動能力を低下させ,介助や介護を受ける原因となる.そのためCKD 患者に対して,ロコモ・フレイル対策とともに骨折予防にも留意する必要がある.
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